僕らは、翌日、メアリーと共にユタ大学を訪問した。
ユタ大学には、その場所柄もあり核実験に関する資料が保存されている。
ユタ大学のスタッフ、トニー サムズ、ジャスティン ソレンセンらは、核実験によって被害を受けた人たちの証言をアーカイブしている。
彼らは、それは大学の使命だと語る。
アメリカの様々な研究機関や資料館では、スタッフや学芸員たちが口にする「私たちの使命」という言葉を何度も耳にした。
「研究者やジャーナリストのために、自分たちが存在している」と言う。
つまり、責任として資料を公開してくれるということだ。
彼らは、何かに忖度するのではなく、アメリカという国において、史実をあまねく提供することを誇りとしているのだ。
これは民主主義の根底でもある。その言葉を聞く度に感動しつつ、我が日本はどうなのだろうか、と考えてしまった。
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映画「SILENT FALOUT」最新版トレーラー
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