エリックの家が母親たちの集合場所になっていたことは、エリック自身も鮮明に覚えいていたし、ミズーリ州歴史協会に、保管されていた資料にも記録されていた。
ルークが論文を書くきっかけともなった2600ページに及ぶ資料。
毎日の出来事の記録や会議の議事録、世界中の協力者との書簡など。
そして、たくさんの手紙が保存されていた。
微笑ましかったのは、乳歯を提供した子どもたちからのたくさんの手紙だった。
思わず笑ってしまうような子どもらしい願い事が書かれているものもたくさんあった。
映画で紹介できなかったのは残念だ。
記録保管を担当するアーキビストのパリッシュは、協力的だった。
すべての資料を、労をいとわず提供してくれた。
やはりここでも「私たちの仕事は、あなた達のようなジャーナリストや研究者に資料を見てもらうことだ。当然のことだ」と言う。
国によっては、黒塗りにしてしまったり、捨ててしまったり、場合によっては、公文書そのものを書き換えてしまったりすることがある。
これは民主主義の根幹を揺るがすものだ。
あらためて、記録とその記録に対する姿勢が、いかに重要なのかを実感する機会にもなった。
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映画「SILENT FALOUT」最新版トレーラー
〈日本語版〉
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〈English〉
[Latest version trailer]
Latest version trailer of the movie “SILENT FALOUT”
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