第5章 サイレント フォールアウト
映画は、最終章へ。
ここでは、さらに衝撃的な事実が伝えられる。
結論から言うと「現在」のアメリカ大陸が放射能汚染している、ということだ。
過去の話だと思っていた観客は、ショックを受ける。
ウィリアム アンド メアリー大学のジェームズ・カスティ教授は、放射線の専門家ではない。様々な地球上の環境問題をグローバルな視点で研究している人物だ。
彼にインタビューして、目からウロコだったことがある。
それは、カスティ教授のように地球上の環境問題をグローバルに研究している研究者にとって、アメリカ大陸の放射能汚染は、当然の事実であり、特に、驚くべきことではない、ということだ。
それは、放射能汚染は、大気汚染やナノプラスチック、農薬など様々な環境汚染の一つであり、それは、調査していく上で、当然存在しているものだからだ。
現実なのだ。
あるものがある。
それだけなのだ。
放射能汚染というと、必ず、イメージとして政治的傾向がつきまとう。
放射能汚染を声高に叫ぶ人を危険人物、行為として見られる場合もある。
そのため、メディアへでの露出に慎重になる科学者も多い。
しかし、環境問題の研究者にとっては、放射能汚染は、環境汚染の一つであり、当然の現実なのだから、何ら躊躇することはないのだ。
そのことに気づいた時、僕は、視界が、一気に開けた。
放射能汚染は、「環境問題」なのだ。
客観的に考えれば、当然のことだが、これまでの20年間の風当たりや色眼鏡を体感する内、いつの間にか、政治運動の一旦のような感覚が身についてしまっていた。
つまり日本で大流行のSDGsの最重要課題は、実は放射能汚染なのだ。
だから、なんら躊躇することはない。
世界中の企業がCO2の問題と一緒に放射能汚染の問題に取り組めばいい。
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映画「SILENT FALOUT」最新版トレーラー
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