監督の読み解きと撮影エピソード 27

僕は強い怒りを覚える。

自国の国民を被曝させ、核兵器を手に入れた政府。

自国の国民を被曝させていることを隠し続けた政府。

加害者は沈黙したままだ。

なぜ、被害を受けた人たちが、声を枯らさなければならないのか?

そして人々は知らないままでいいのか?

僕らは、傍観者でいいのか?

核兵器は、一体誰のためのものなのか?

第一歩となる、 議論のテーブルへ着いてもらうことが、ぼくの役割だと思っている。

エンドロールで、歌声が流れる。

広島の被曝3世の女性が作った曲だ。

若い彼女の歌声は、絶望の向こうに希望があることを伝えている。

絶望で終わらせるわけにはいかない。

希望は必ずある!必ずある!

力を合わせれば、夢は実現できる。

僕らは、踏み石になって、次の世代へ、安全で普通の地球を橋渡ししなければならない。

それが、地球を壊し続けた僕らに課せられた責務だから。当然の責務だから。

これにて監督の読み解きエピソードは終了です。

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