2025年9月下旬から11月上旬にかけて、フランス、ドイツ、フランスと上映会が行われました。
本来でしたら監督も参加するはずでしたが、夏場の過労がピークに達して体が悲鳴を上げてしまい、やむなくキャンセル。
ヨーロッパチームの杉田くるみさん、たかはたゆうきさん(ともにフランス在住)、梶川ゆうさん(ドイツ在住)の3人が字幕の翻訳から上映会のコーディネート、アフタートーク等を担ってくださいました!
26年3月全米での公開を目前に控えて、EUでも着実に根を下ろした活動ができたと思います。本当にありがとうございました。
以下は杉田くるみさんのレポート(facebookからの転載)です。

25年9月26日リヨン首都圏環境センター
9月26日は核兵器の全面的廃絶のための国際デー。
この日にあわせて、リヨン首都圏環境センターでサイレント・フォールアウトの上映会がありました。
フランスは政情不安の状況が続き、世界戦争の脅威がひしひしと感じられ、世論も恐怖心の扇動に動かされがちです。
そうした中、サイレント・フォールアウトのような映画の上映はなかなか難しいものがありますが、だからこそ観てもらいたいという気持ちも込めて、、、
動員は約30人。
上映の後は、「武器監視市民団体」のブーブレさん、フランスの核実験が多く実施されたフランス領ポリネシア出身で、自身も核被害者であり証言を続けるアラキノさん、それに遠くの隣人3.11の杉田が参加して活発な質疑応答がありました。
質問は多岐に渡りましたが、フランスの核実験の実態、サイレント・フォールアウトに出てくるような地図やデーターはフランスの核実験に関しても存在するのか(コメント欄参照)、ポリネシアの核被害者の実態、支援状況、アメリカの乳歯調査に参加した女性たちに関しての感想、東電福島第一原発事故後同じような乳歯検査はあるのか(アメリカの調査のような大々的な収集には至らず、現在福島の牛の骨のストロンチウム90の分析をオーストリアで実施中という情報を伝えました)、広島・長崎の原爆、核実験、原発事故を通して一貫する情報隠蔽の目的は何か、等々、幅広く、かなり突っ込んだ質疑応答でした。
質疑応答の後は飲み物と軽食を囲んで交流会。
伊東監督の健康状態はいかがですか、と心配してくださる皆さんからの伊東監督への激励メッセージもいただきました。
伊東監督の渡欧はかないませんでしたが、この後はドイツの上映ツアー、10月11日からはフランスに戻って上映が続きます。



25年10月11日グルノーブル 市中央図書館
10月11日グルノーブルで開催したサイレントフォールアウトの上映会の報告です。
主催はグルノーブル中心街図書館。
動員は35名ほど。
上映後のディスカッションは非常に活発で、なかなか鋭い質問もありました

例えば、実際にストロンチウム90の蓄積が多かった人とそうでもない人の健康被害の差は検証されているのかなど、一応マンガノさんの出版物を引用して回答しました。
ちょっと面食らった質問としては、年を経るごとにストロンチウム90の量が上がっていくのはどうしてかというのがあり、核実験の数が重なるにつれ、半減期ほぼ30年のストロンチウムの量が環境に累積されていくとお伝えしました。
いつもと同じように、フランスの核実験に関する質問が多く出ました。
フランスの核実験は、全部で210あります。1960年から1966年までアルジェリアの砂漠で、1966年から1996年までフランス領ポリネシアで行われました。
その被害者については、アルジェリア、フランス領ポリネシア、両方とも支援は充分にはほど遠く、特にアルジェリアに関しては非常に厳しい状態です。フランス領ポリネシアの核被害者の声はまだ私たちも聞くことができますが、アルジェリアに関しては、現地の住民たちの声はほぼ聞こえてきません。政治的状況によるものです。



