フランス上映 3回目・グルノーブル

「遠くの隣人311」杉田くるみさん(グルノーブル在住)のフランス上映会・リポートvol.2

サイレント・フォールアウト、フランスでの上映会3回目は3月22日土曜夜、グルノーブルでした。

グルノーブルはフランスの東南部、イタリアの国境に近いところにあります。人口は16万人弱と小都市ですが、イゼール県の県庁所在地で、山に囲まれた自然豊かな街です。市長は緑の党で環境政策にも熱心です。サイレント・フォールアウトのフランス上映ツアーをコーディネートしている「遠くの隣人3.11」の本部の所在地もグルノーブルです。

今回の上映会の場所は市民団体・市民生活会館。ショッピングモールの横にある大きな会館で、グルノーブル市に登録している市民団体が無償で利用できる会議室、コンフェランスルームなどがあります。「遠くの隣人3.11」と「イゼール県脱原発グループ」の共催で、協力団体はフランス全国脱原発ネットワーク、よそものネット・フランス、ICAN FRANCE、平和運動です。

例の如くアペリティフから始まります。アペリティフの時に色々話して親交を深められるので、これはとても大事なのです。おつまみは大体が持ち寄りです。

上映は午後7時45分からでした。フランスでは日本よりももっと核・原発回帰が激しく、メディアも核施設推進の記事が多く、この状況の中で、このテーマで上映・討論会を開くことはなかなか厳しい状況ですが、そうだからこそ、続けないといけない、というのも強く感じます。エンディングロール中も観客はじっと動くことなく、終わった後拍手も起こりました。

討論にでた話題はフランスによる核実験(アルジェリア、仏領ポリネシア)、チェルノブイリ事故、福島第一原発事故などによる環境汚染と健康被害の問題。廃炉作業や事故後の汚染土などの廃棄物の扱いも話題に上がりました。また、福島事故後の避難基準の年間20ミリシーベルトがフランスの基準としても取り入れられていることもちゃんとフランス人の観客の人が指摘してくれました。

さすがにジュネーブにも近いグルノーブル、Independent WHO(WHO -世界保健機関-が核被害に関して中立ではなく、核・原発推進の立場にあるのでWHOの独立性を求めて活動していた団体)で活動してきた人たちも多いし、「遠くの隣人3.11」の本部もここにあるので、チェルノブイリ事故、東電福島第一原発事故関係のことはよく把握してくれています。サイレント・フォールアウトのフランス語字幕作成に参加した人たちも来ていました。

次の上映予定は高レベル放射性廃棄物深地層処理場予定地のビュールのそばで、4月10日(予定)です。

この記事を書いた人

Hideaki Ito